#04 趣味で畑を始める方法を徹底解説!

タイトル:#04 趣味で畑を始める方法を徹底解説! How to Hatake

こんにちは、はたお。です。

私は会社員として働きながら、残業80時間近くで忙しくても、5年以上の畑を趣味で継続してきました。その結果、年間で10万円以上の野菜を収穫することができています。
このブログでは、私の畑での取り組みや忙しい日常の中での家庭菜園の楽しさをお伝えしていきます。
ぜひ一緒に、畑の魅力を探求していきましょう!

この記事では、「初心者にお勧めするレンタル畑の始め方」について解説します。

今回の疑問
  • 趣味でレンタル畑を始めたいけど、何から始めたらよい?
  • レンタル畑を借りる際、何をポイントに決めたらよい?
  • 失敗しないためには、どのようなことに注意したらよい?

このように疑問に感じている方のために、わかりやすく解説していきます!

具体的には、つぎの通りです。

結論
  • レンタル畑は立地を重視して決めよう!
  • 必ず必要な堆肥や石灰を巻いてから、耕運をお願いしよう!
  • 草取り対策のために、防草シートとマルチングシートを準備しよう!

マルチングシートは、大量収穫&無農薬栽培の強い味方なので、ぜひ活用していきましょう!

それではLet’s Go!

1. はじめに

よし。畑をやってみよう!そう思った私も、で、最初は何からやればいいんだろう?と迷ってしまいました。
その当時は、本やYoutubeを片っ端からみたりしていましたが、今となっては、全く効率的ではなく、であたり次第にひたすら情報収集をしたって感じです。そのときの私のこのブログがあれば、、、というのは半分冗談で、それによって失敗した経験もたくさんありました。

ですので、これから畑を始める皆様に簡単にフローチャートにまとめました。この順番に進めていただければ、私のような失敗は減らせると思いますので、参考にしてみてください。

2. レンタル畑の始め方フローチャート

詳細は後段で述べますが、大きくは図のような3ステップの流れになります。ここでびっくりされる方もいるかもしれませんが、レンタル畑を契約してから野菜を植えて育て始めるまでには約1ヶ月ほどかかります。というのも、契約ののちに、土づくり・耕運をして、植物のために撒いた堆肥によって野菜が育つ環境が整うまでには少し時間がかかるためです。この間は2週間〜1ヶ月と寝かせた方がよく、人によっては半年間野菜を育てず放置してしっかりと土づくりをされる方もいらっしゃるくらいです。土づくりは非常に奥が深いので、より専門的なこともゆくゆくこのサイトでまとめていきますね。

細かいやり方はSTEP1〜STEP5にまとめます。
最初の基本は、
・雨で土が酸性に傾いているので、苦土石灰を撒くこと
・栄養が減っているので、堆肥として、完熟牛糞を撒くこと
・耕運すること(できれば、耕運機で)
の3つで大丈夫です。植物は自分で光合成をして栄養を作り出せるので、これくらいでOKです。あまり過保護に化学肥料などを撒きすぎると、病気のもとにもなります。素人は栄養素の偏りがある鶏糞ではなく、牛糞をたくさん撒くようにするのがオススメです。ホームセンターで10Lで400yen程度で売ってあります。”完熟”と表記のある牛糞を購入するようにしましょう。

土づくりは奥が深く、美味しい野菜を作るための大事なステップにはなりますが、我々素人はとっとと野菜を作ってみましょう。トライ&エラーを繰り返していくことが重要ですし、何より楽しいです。失敗したって、これで生計を立てる訳ではないので!

4月から野菜作り始めたい場合は2〜3月に契約、9月から野菜作り始めたい場合は7〜8月に契約するのがオススメです。そして、土づくりのために時間を空けている間に、育てたい野菜を計画していきましょう!この計画作業は私も大好きです。

2-1. STEP1:レンタル畑の場所の選び方〜堆肥・耕運

では、早速レンタル畑を始めていきましょう!最初のSTEP1では、次の3つです。

  • レンタル畑を選んで契約する。
  • 必要な堆肥として、苦土石灰と牛糞を撒く。
  • 初回無料(または有料)の耕運をお願いする。

それぞれ解説していきます。

STEP1−1:レンタル畑の契約

市民農園やレンタル畑は、市や県などの行政または民間の方が貸してくれています。ホームページで検索すれば、候補がたくさんでてきますので、まずは探してみましょう。その中で、私が考えるレンタル畑を選ぶポイントは14点あります。

その中で、私のように働きながら畑を趣味でやる場合、まずは立地を優先して検索しましょう!通いやすさが最優先です。私の場合は、職場にいく途中で実家に近いところで借りることにしました。やっぱり、毎週のように自分が通うことになりますので、場所が最優先でよいと思います。また仕事帰りにさっと寄って、きゅうりやトマトを取って帰ることもできます。グーグルマップの機能を使えば、周辺の施設や日当たりもざっと傾向をみることができるので、まずはネット検索で候補を探しましょう。

私が初めて市民農園を借りたときは、候補を2つに絞って実際に現地に見学にいきました。私の経験上ですが、3つ以上もみてしまうと何がいいかよくわからなくなってきます。また立地を優先した場合、3つ目以降の候補は通いにくいケースが多いので、立地の目線で2つ候補があれば十分だと思います。ぜひ見学もしてみてください。

続いて、私が初めてレンタル畑を借りたときには意識できなかったポイントです。トイレがあったら嬉しいです。緊急事態に猛ダッシュでコンビニへ駆け込んだことがあります(笑)。また最初は30m2からスタートしたのですが、すぐに埋まってしまって足りなくなってしまいました。2区画目を借りる方も多いので、空き状況をチェックしておきましょう。また2区画目を借りる場合、連続した2箇所を借りるほうがよいです。管理もしやすく、雑草の管理する面積も小さくなります。あとは、複数の候補場所があれば、水捌けがいいところ・井戸や水道の水が使える場所、荷物置き場の有無、先輩方の雰囲気をみながら総合的に決めましょう。

ちなみに私の場合は、2年目にレンタル畑の場所を変更しました。最初から完璧にできればよいものの、合わなければ、あとで変更することもできますので、ご安心ください!最後はえいやで決めて、申し込みしてしまいましょう。

STEP1ー2、土づくりのための堆肥撒き

本来、土づくりというものは非常に奥が深いです。

 ・野菜にとって最適なPH(酸性度)は?

 ・土の中の微生物は十分いるか?

 ・団粒構造をつくるためには、その畑に何を足せばよいか?

ただ、素人がいきなり最初から欲張っても実現は難しくないでしょうか?土壌成分を調べて最適なPH調整をして、必要な栄養素(N,P, K)を整えていくことはもちろん重要です。ただ、我々素人がいきなりプロを目指していくのはハードルが高いです。

ですので、私のオススメ方法は、

  • いつ?:レンタル畑を借りた最初に耕運機で耕してくれる
  • 何を?:苦土石灰と牛糞を
  • どうする?:先にガバッと捲いておくだけ  

というものです。素人サラリーマンでもラクラクでレンタル畑を成功させるための土づくりとして、私がオススメする方法です。2年目、3年目で考えることは、またそのときお話します。

実際、皆さんが借りる前も市民農園として畑で使われていた土地は、十分に畑として野菜が育つ土壌は整っていることが多いです。数年間使われていない場合は逆によく、それまでに肥料を撒いたあと、土地が十分に休んでおり、地力が十分あることが多いそうです。ですので、一般的には、最低限の調整として、
・ミネラル豊富で土壌のPhを大きく変えない苦土石灰を5kg/30m2
・土壌を豊かにしつつ、栄養素を補助してくれる完熟牛糞を~30 L/30m2
を撒くくらいしておくと十分良いと私は思います。それでも私は沢山の野菜を収穫することに成功しました。新たに開墾した土地ではなく、レンタル畑を使うことのメリットでもありますね。

STEP1ー3:耕運をお願いする。

このように、必要な堆肥を撒いたら、耕運をお願いしましょう。私の地域では、初回の耕運は無料で実施していただけました。

ちなみに私は最初の耕運で大失敗をしました。みなさんの肥やしになれば幸いです。

本で得た情報から、苦土石灰を撒いて1〜2週間後に牛糞を捲く計画にしました。なので、苦土石灰だけを撒いた段階で、初回無料の耕運をしてもらったのです。その結果、その1〜2週間後の牛糞を撒いた後は、クワ1本で自力の肉体労働で混ぜ込むという作業をしないといけなくなりました。これがもう本当にしんどかったです。。翌日の筋肉痛のことは今でも忘れもしません。苦土石灰を撒いて、1~2週間後に牛糞などの堆肥を混ぜ込むとよい、という本を読んで、その通りにしたのですが、すき込む大変さから見て全く見合いません。途中まで終わった段階で、有料の耕運作業を頼むか迷いましたが、人生ネタ作りとも思い、なんとかやりきりました。そんな汗だく作業が終わった後、経験豊富なお隣畑のおじいちゃんに「本当は分けた方がいいかもしれないけど、同時に撒いても全然育つけどねー」と教えてもらいました。本やネットには載っていない、実際に畑を何年も経験している大先輩が続けてきた上手にサボるコツってやつです。皆さんは初回の耕運作業はぜひうまく活用してみてくださいね!

本の情報はほどほどでOK。経験者のアドバイスが重要!玉ねぎは早生(収穫が早いタイプ)は育つけど、中生(収穫が遅いタイプ)は病気が出やすくて育たない、など育てる土地の特性もあるので、レンタル畑の先輩との情報交換がおすすめです。

そうして、私の屍を乗り越えて、苦土石灰と牛糞を撒いた後に耕運をお願いしましょう。会社で働きながらレンタル畑をする方の場合、土日に契約&苦土石灰と牛糞撒き→平日の晴れた日に耕運→次の土日には次の作業となるようなスケジュールになると思います。次のSTEPへ進めていきましょう!

2-2. STEP2:畝立て&マルチング&防草シート

次のステップは、畝立てとマルチング、防草シートです。これが会社で働きつつでも、畑を趣味でゆったりと両立するために最も重要なポイントとなります。サボってしまうと、雑草だらけの畑になってしまい、ゴールデンウィークの間、ずーーーっと雑草取りをするハメになりますのでご注意ください(私は1年目にそうなりました。。。)野菜を愛でる時間<<<雑草取りの時間となるのは、本末転倒ですので、ぜひここはひとつ、私のアドバイスを素直にお聞きくださいませ。

STEP2では、
・STEP2−1:畝立て
・STEP2−2:マルチング
・STEP2−3:防草シート   の順に解説していきますね。

STEP2−1:畝立て

まず、畝立て。これは通路と野菜を植えるスペースを分ける作業です。また高さを持たせることで水捌けを良くして、野菜が育ちやすくなります。30m2(5m×6m)と限られたスペースを有効活用するためには、通路の本数は少ない方が良いので、100cm~120cmと広めの畝を3〜4畝(うね)で計画するのがおすすめです。畝が多いと、どうしても通路の面積が増えてしまい、植えられるスペースが減って収穫量が減ります。120cm幅の場合、片側からは届かないですが、通路の反対から作業すれば十分対応できます。120cm以上の畝は、手が届きにくく作業がしにくいです。畑の形に合わせて調整してみてくださいね。私は身長176cmで、その割には手が長い方なので、120cmくらいを目安にしています。

STEP2−2:マルチング

こうして畝立てができたら、すぐにマルチングをしましょう。黒いビニールで覆うアレです。最初は土いじりもしたいので、土の露出部分を残そうとしてやってみて、大失敗でした。葉物野菜は雑草に覆われて育たず枯れてしまい、残った雑草と格闘するゴールデンウィーク。。。皆さんにはそうなってほしくないです。

ちなみにマルチングのメリットは、次のようなものがあります。

  • ① 雑草予防。
  • ② 水の蒸発を防ぐ。
  • ③ 用土や肥料の流失を防ぐ。
  • ④ 地温を上げる。
  • ⑤ 土の跳ね返りを防ぐ=病気の予防効果
  • ⑥ 雨で土壌が硬くなるのを防ぐ
  • ⑦ 病害虫の発生を抑える ※シルバーマルチの場合

その中でも、雑草予防と水分の蒸発防止の効果が働きながら畑をやる我々にとって効果は絶大です。私の場合は、最初はあえてマルチングをしない場所を作っていました。理由は、土いじりをしている感覚を味わいたいなと思ったからです。結果的に、そこは雑草たちのパラダイスになってしまいました。抜いても抜いても増えていく雑草。それによって消えてなくなったゴールデンウィーク、、、大失敗です。

マルチングは、私と同じように会社で働きながら、ラクラクでお野菜を育ててみたい、という人にとってはメリットしかありません。強いてデメリットといえば1000yenくらいの費用とゴミくらいです。草取りを時給で計算したらすぐにペイできます。草取りが大好きで、草取りを趣味にしたい!という方はおそらくいないと思いますので、マルチングは絶対にするようにしましょう!

STEP2−3:防草シート

防草シートは好みが分かれるかもしれませんが、私はマルチをした間の通路には防草シートを設置することをオススメします。理由は次の2つです。

  • 防草シートのメリット①:草取り対策
    通路の草取りほど、ムダな作業はありません。ですので、マルチに加えて通路には50mで5000yen程度の防草シートを設置しましょう。5年以上使うことができますので、草とりにかかる時給を考えればすぐにペイします。通路の草取りに時間を使うのは本当にもったいないです。その分、トマトの脇芽とりやじゃがいもの芽かきなど野菜を育てる上で必要なことをしましょう。その弊害になるのが草取りなので、できれば最初は投資して、草取りの時間が減るように努力しましょう!
  • 防草シートのメリット②:マルチの風飛び防止
    マルチングで使用する黒ビニールは薄くて破れやすく、風で簡単に外れていたりします。せっかく頑張って固定しても、翌週にまたやり直しではなかなか野菜を育てるに至りません。そこで、マルチ材の上から防草シートを乗せて地面に固定するのがおすすめです。防草シートはそれなりの重さがあって硬いので、ピックで固定しておけば台風が来ても安心です。

3. おわりに

お疲れ様でした。これで野菜を植える準備は終了です。
なかなか野菜を植える楽しいところに辿り着きませんが、準備が9割です。
ここまでが成功か失敗を分ける作業になります。

正直、私も、土づくり〜マルチングまではあまり好きな作業ではありません。
肉体労働が多く、出費もあるので、またこの作業かと避けたい作業です。

しかしながら、この土台の上に美味しい野菜が待っています。
ぜひここを一緒に乗り越えて、美味しい野菜の収穫を待ちましょう。

では次は、コラム「#05 (私の畑1年目の結果発表)目標10万は達成できたでしょうか?」で
またお会いしましょう!Bye Bye!

次のレクチャー「#05 (私の畑1年目の結果発表)目標10万は達成できたでしょうか?」へのリンク

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