こんにちは、はたお。です。
私はしんどいイメージの畑を楽ちんに変える効率化の鬼です。笑
おかげで、残業80h/月でも趣味の畑は妥協せずに続けてこれました。
このブログでは、初心者でもラクラクで大量収穫ができるコツやノウハウをお伝えしていきます。
ぜひ一緒に、畑の魅力を探求していきましょう!
今回のテーマは、マルチングシートです。
畑に黒いビニールシートを敷いてあるのをみたことありませんか?
このように疑問に感じている方のために、わかりやすく解説していきます!
具体的には、つぎの通りです。
マルチングシートは、大量収穫&無農薬栽培の強い味方なので、ぜひ活用していきましょう!
それではLet’s Go!
1. マルチング・マルチングシートとは?
マルチングとは、畑の土の表面に何かを敷いて、土壌を保護したり、作物の成長を助けたりするものです。一般的には黒いビニール製のシートを使いますが、透明マルチや銀色のマルチもあります。
↓こんなものです。
みなさんも見たことありませんか?
使用する素材は、ビニール、藁、木のチップなどさまざまです。選ぶ際は、作物の種類や環境に応じて適切なものを選びましょう。マルチングは、手間が少なく、作物の健康を守るために非常に効果的な方法です。
初心者でも簡単に取り入れられるので、ぜひ活用してみてください!
1-1. なぜマルチングシートを設置する?
1番の目的は、雑草が生えてくるのを防止することです。
種が芽を出すためには、光合成が必要なので、太陽光を遮断してしまうという訳です。
マルチングシートによって、太陽光を遮断することで雑草が生えない立派な畑にすることができます
ですので、働きながら畑をされる方は絶対に準備してください。
そうしないと、、、こんな風に草ぼうぼうになってしまいます。(これは最悪の場合ですが。。。)
私はこのあと3日ほどかけて、畑を綺麗にしました。
終わったあとは、どこか達成感がありました。
ですが、経験しなくてもよい達成感ですので、みなさんはしっかり対策をしましょう!
まずはマルチングシート、つぎに防草シートの順です。
1-2. 【8つのメリットまとめ】マルチングシートにはどんな利点がある?
私も最初は知らなかったのですが、マルチングシートにはたくさん良い効果があります。
雑草防止のほかにも、大量に収穫したい&無農薬で育てたいというみなさんにとって、とても重要なことがありますので、ぜひこの機会に学んでくださいね!
マルチングシートを設置する8つのメリット
メリット①:雑草が予防できる!
マルチングは雑草の成長を抑えるため、手間を減らし、作物の成長を促進します。
ですので、雑草の抑制の効果があります。
メリット②:水の蒸発を防ぐことができる!
土壌の水分蒸発を防ぎ、乾燥を防ぐことで、作物の水分管理が容易になります。
ですので、水分保持の効果があります。
メリット③:用土や肥料の流失を防ぐことができる!
マルチングが土壌の表面を保護し、風や雨による侵食を防ぎます。
ですので、土壌の侵食防止の効果があります。
メリット④:地温を上げる!
地面を覆うことで、土壌温度の変動を抑え、植物が育ちやすい環境を提供します。
冬場など寒さが続く時期は黒色マルチで地面を温める効果があります。
ですので、土の温度安定化の効果があります。
メリット⑤:土の跳ね返りを防ぐ
地面には多くの病原菌がおり、雨による土の跳ね返りによって作物が病気になることがあります。
マルチングすることによって、雨が直接土に当たるのを防ぐことで土の跳ね返りを防ぎます。
ですので、病気予防の効果があります。
メリット⑥:雨で土壌が硬くなるのを防ぐ
雨で土壌が硬くなるのを防ぐこともでき、作物が育ちやすい環境を維持します。
ですので、土壌硬化防止の効果 ≒ 収穫量UPの効果があります。
メリット⑦:病害虫の発生を抑える ※シルバーマルチの場合
一部のマルチ材は病害虫の発生を抑える効果があり、作物を健康に保ちます。
特にシルバーマルチは、アブラムシなどの外注が嫌いな色ですので効果があるそうです。
ですので、シルバーマルチ限定ですが、病害虫の抑制の効果があります。
メリット⑧:土の中の有機物を増やす ※有機マルチの場合
有機マルチを使用すると、分解によって土壌に有機物が増え、土壌の質が向上します。
ですので、有機マルチ限定ですが、土壌の有機物増加の効果があります。
この中で、私が①雑草防止以外で、一番効果を実感したのは⑥土壌硬化防止の効果です。
この効果については、1-4. 私の体験談で詳しくまとめますね!
1-3. マルチングシートにはどんなデメリットがある?
一方で、優秀なマルチングにもデメリットはあります。
私が考えているデメリットは大小合わせて4つです。ご紹介します!
デメリット①:費用がかかってしまう。
一般的に50mで1000~2000円程度ですが、費用がかかります。
私の場合、1年で交換するサイクルにしているので、毎年かかる消耗品費用になります。
デメリット②:ゴミが出てしまう。
長く使うと、穴が多くなり、その隙間から雑草が生えるので交換となります。
交換した古いものは使えないので、残念ながらゴミがでます。
生分解性の有機マルチシートを使うと、その点は解消できます。
デメリット③:土寄せがしにくい。土が触れない。
白ネギを育てたい場合やせっかくの休日に土いじりがしたい、という方には向いていません。
ただし、全面ではなく、部分的に土を露出させた場所を作れば、解消できます。
デメリット④:見た目があんまりよくない。
庭で畑をされる方は、少し見た目が残念になります。
レンタルで畑を借りる場合は、周りも全て畑ですので、気にしなくてもよいかもしれません。
この中で、私が一番気になったのは、③土に触れないことです。
アグリヒーリング(農作業+癒し)という言葉をご存知でしょうか?
参考:https://www.yanmarmarche.com/article/casestudy14/
自然豊かな場所で田植えや野菜の収穫などの簡単な農作業には、ストレスを軽減したり、
モチベーションをあげたりする効果があるそうです。
私も普段がPC作業ばかりなので、休日に青空の下で土をいじる時間に癒しを感じていました。
ですので、土に触れない畑というのは楽しみが半減する感覚でした。
そこで、そのカイゼン案を次章でご紹介します。
1-4. マルチングシートに関する私の体験談
ですので、「全ての畝(=野菜を植える場所)にマルチをすること」は実はわたしは反対です!
草取りが多少大変ではありますが、部分的に土の場所を残しておいて、
土と触れる時間を持つことをオススメします。
↓こんな感じで、部分的に土が露出した場所を作るのがオススメです。
こうすることで、
- トマトやナスなどマルチをしたほうが良い野菜と葉物野菜やネギなど土に直接撒いたほうが育てやすい野菜を併用することができる。
- 土を触る&見る場所があるので、癒しの効果を実感できる。
など、自分の楽しみを確保しながら、
雑草予防によって無駄な時間を減らして効率的に作業することができます。
何より、自分で設計するって楽しいです。
Nintendo Switchの牧場物語やどうぶつの森のように、自分で好きにレイアウトするのは楽しいです。
もちろん自然との戦いは、思ったようにいかないこともあります。
ですが、自分で考えて行動し、それが結果になったときは本当に嬉しいです。
もし、どの程度の面積をマルチなしにするか?と聞かれたら、
わたしは、「3〜4畝のうち1畝をマルチなし」から始めると良いと思います。
あとで解説しますが、連作障害を避けるため、「根→葉→実」の順に植えるため、
自分の畑の3分の1くらいで、根または葉のタイミングをマルチなしにするのがオススメです。
それくらいなら、雑草との戦いにも勝利できます。
ぜひ、みなさんは私のように雑草だらけになることがないように、
早めにマルチングシートを設置してくださいね!
2. マルチングシートの失敗しない選び方・設置方法
- マルチングの必要性はわかったけど、失敗したくないなら結局どれを選んだらいいの?
- マルチングの必要性はわかったけど、どうやって設置したらいいの?
と迷われている方に、向けて、
ここでは、マルチングシートの失敗しない選び方を解説していきます。
2-1. 私の結論:幅120cmの穴あきの黒マルチシートで決まり!
私の結論は、
・幅120cmの幅広タイプ
・作物を植えるための穴あきアリタイプ
・黒色ビニールシートタイプ をオススメします。
以下で理由を説明していきますね!
2-2. 幅120cmの穴あきの黒マルチシートが最も優れている理由
それぞれ解説するために、3ステップでまとめますね。
①黒色ビニールタイプが良い理由
まずは色から。マルチングシートは、シルバー/黒/透明と大きく3種類あります。
それぞれ効果が異なるのですが、大きく違うのは土の温度です。
比べてみると、マルチなし < シルバー < 黒 < 透明の順に温度が高くなっていきます。
植物を育てる上で、それぞれ適切な温度は異なります。
透明の場合は、土の温度が上がりすぎるので、植物は育ちにくいです。
主に自然消毒のために活用されます。
シルバーは逆に温度が上がる効果が下がるので、冬場には少し物足りなくなります。
黒は、冬は太陽の光を浴びて温度が上がりやすく、夏は放射(※)によって放熱してくれます。
※放射とは、テレビなどの家電が黒色で、熱を放熱しやすい特性のことです。
季節を問わず、汎用的に多くの植物にフィットするのは黒色マルチですので、
特別な理由がなければ、黒色をオススメします。
②幅120cmの幅広タイプがよい理由
一般に販売されているマルチングシートは、幅90cmまたは幅120cmの2種類が多いのですが、
これは迷わず、幅広タイプの幅120cmを選びましょう。
というのも、このあと通路に防草シートも設置しますので、コツがあるためです!
図のように、マルチングシートと防草シートは20cm程度重ねて設置しましょう!
そのためにも、幅が広いタイプのマルチングシートが必要なのです。
マルチングシートと防草シートを20cm程度重ねることで、
・風で飛びにくくできる
・草が生える隙間をなくすことができる というメリットがあります。
幅90cmでは不十分ですので、必ず、幅120cmタイプを選びましょう!
③穴あきタイプが良い理由
マルチングシートには、野菜を植えるための穴をカットしてくれているものがあります。
少し割高ではありますが、数100円の差ですので、穴あきありをオススメします。
すでに軽くカットされているので、手でパッとすれば数秒で穴あけが完了します。
自分で野菜の苗を植えるための穴を開けるには、工具が必要だったり、時間がかかります。
野菜によって適切な間隔は異なりますが、玉ねぎを植える用の15~20cm間隔で穴が空いているものがよいと思います。
キャベツや白菜、トマトなど、間隔を45cm程度必要な作物は、3つに1つを穴あけ、
葉物野菜や玉ねぎなど、間隔が15cmでもよい作物は、全部を穴あけ、などと
使い分けることができます。
2-3. マルチングシートの具体的な設置方法
マルチングシートの設置方法をSTEP0〜5でまとめます。
慣れたら1畝あたり、10〜15分ほどで作業完了が可能です!
これから収穫する野菜のためなので、頑張りましょう。
STEP0:畝立をする
すでに別章でまとめていますが、まず畝立てをしましょう。
表面は平坦にしたほうがよい、と本には書かれていますが、ある程度でOKです。
STEP1:最初の位置を固定する
マルチングシートを設置する最初の位置をマルチ止めで固定しましょう。
端っこは風で飛びやすいので、わたしは3箇所×2列で6個使っています。
すでに防草シートを被せられる場合は、マルチ止めが少なくてもOKです。
STEP2:シートを広げる・マルチ止めを45cm〜60cm間隔で止める
シートを広げながら、穴あきマルチの穴が3〜4個に1つマルチ止めを設置します。
わたしは最初、マルチ止めをケチって、6〜8個に1個としていたのですが、
台風の際に破れてしまったり、飛んで行ったりしてしまいました。
野菜を植えていくと隙間ができやすいので、多めに設置することをオススメします。
STEP3:STEP2を繰り返し、畝の端から端まで設置する
ここまでくれば、あとは繰り返しです、畝の端までマルチングシートを設置しましょう!
STEP4:最後の位置でカットする。
最後の端っこも風で飛びやすい場所になりますので、多めにマルチ止めを設置しましょう。
迷ったら、3箇所×2列で6個が良いと思います。
STEP5:防草シートで上から固定する。
この次の章でも解説しますが、防草シートを設置するのがオススメです。
上から重ねることで、風で飛ぶリスクも抑えられますので、ぜひ設置しましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?マルチングシートの効果をご理解いただけましたか?
マルチングシートには、私たち畑人をサポートしてくれる効果がたくさんあります。
種類が多いマルチングシートの中では、
- 幅120cm幅広タイプ
- 作物を植えるための穴あきアリ(15〜20cm間隔)
- 黒色ビニールシートタイプ
が、私の1番オススメです。
このマルチングシートを使って、無農薬で大量収穫を楽しんでくださいね。
では次は、「#09 【初心者にオススメ2】防草シートの失敗しない選び方・設置方法」で
お会いしましょう。じゃっ、飯食うけんBye Bye!!